含油軸受(オイルレスベアリング)をより良くご利用頂くために

含油軸受は、安価にして取付けスペースも小さく用途は、小型な軸受としてマイクロモーター等に大量に利用されています。軸受として、ある程度の標準はあるが、ボールベアリングの特性とは異なり、オールマイティーのものはないと認識しておく必要があります。

含油軸受の製造法と特性

金属粉末を圧縮成形し、これを700℃~1200℃にて焼き固め(焼結と云う)多孔質の金属の塊りを得る。

この多孔質金属片の多孔質の空洞部分(約20VOL%)に潤滑油を含ませ、給油装置不要のすべり軸受を作る。

これ等の技法を粉末冶金法で作る多孔質素材を用いた含油軸受と呼んでいます。

含油軸受は、目的に応じ多種多様な作り方があります。その素材は、銅系、鉄系、アルミ系、鉄鋼系などです。含油軸受には、どんな条件でも使えるというオールマイティーなものはないと認識する必要があります。

設定段階での条件設定

含油軸受の設計段階では、次のような条件設定が必要です。

  1. 使用目的を明確に何を作るか、何に使われるか等の最終的にどこで使われるか確認をしておく。
  2. 使用される環境、環境温度の範囲。
  3. PV値:P値(荷重)、V値(軸外周の速度)
  4. 取付け方法:圧入、カシメ、自動調芯、片持ちか2ヶ所使いか等
    相手材:樹脂材、他の材質名、鉄板の場合は暑さや穴の寸法交差等
  5. 軸受の寸法精度:寸法には出来る限り軸受の体積を多くとることが望ましい。軸受の体積には、最小限の限度があります。
  6. 潤滑油の種類と粘度の設定
  7. 軸の取り付け精度と軸受のクリアランスの設定範囲

以上の様な軸受・設計条件をご提示いただければ、弊社の永年に亘る経験値と認識の観点から再度チェックし、問題点又は配慮すべき点がある場合は、アドバイス又は安定供給出来得るかどうかの検討を加えご相談させていただき、より良い結果を得られるようご協力申し上げます。

取付け時の留意点(弊社テクニカルガイドを参照下さい)

同軸度(同芯度)、真円度、変形度等の取付け精度、クリアランス等によって結果として軸受特性を損ねる場合も少なくありません。

従って、含油軸受は含油軸受の特性を提供して(寸法精度、含油率、材質、其の他条件)ユニットとして軸受の特性を引き出すのは、お客様の取付け精度や使用条件、軸の精度、クリアランス、油の選定等にあることを認識しておく必要があります。

弊社は、お客様が設計された軸受をそのスペック通りのものを安定供給するものであり、これ等の含油軸受の特性をどう組付け、どう其の特性を引き出すかは、お客様に委ねる他はありません。

つまり含油軸受その物の特性はあっても、其の特性をユニットとして引き出す技法は、ユニット組付け技法によるものが少なくありません。

問題点または、不安感がある場合は、遠慮なくお気軽にご相談・お問合せ下さい。

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